【おすすめ青春小説4選】
皆さんこんにちは!
前回に引き続きおすすめ青春小説を4つ紹介させて頂きます。
もし「あ、これ読んだ事ある!」「私も好き!」っていう作品がありましたら教えて下さい😌
ではどうぞ!!
女子高生が主人公。普段の日常を学校で過ごしているだけでは分からない、心の深い場所に隠されたものが、夜道を共に歩くことによって現れ、濃縮したものとなってあふれ出す。だからこそ、ただ歩いているだけなのに特別な時間に変わる。こういう行事、わたしのときもあったなあ。夜道をひたすら歩き続ける、歩いている最中は、いつまで歩かせるんだ!なんて思っていましたが、こんな友人たちに囲まれて一緒に歩けるなら、わたしはもう一度どころか二度だって三度だって歩きたい。
胸キュン度が高いのか、と思いきや、この本の主題はなにものにも代えがたい友情です。友情ポイントは8点!中心人物の貴子と融は、ふたりともどこか孤独で不器用。そんなふたりを支えている友人たちの優しさと強さに、胸が熱くなりました。
恩田さんの表現のクセが‥という方もいますが、それは個性です。わたしは好きです。
友情:★★★★★★★★
興奮:★★★
胸キュン:★★★
合計:14P
2.風が強く吹いている/三浦しをん
純度100%の疾走青春小説とありますが、その通りです。箱根駅伝がテーマですので箱根大好きな人におすすめです。主人公の清瀬灰二(はいじ)が箱根を走るために仲間を集めます。9人そろえますがあと一人足りない。メンバーがそろわないまま清瀬は4年に進級。
もう無理か、とあきらめかけていたところに、目の前を二人の男が走っていく。逃げる万引き犯と追いかけるコンビニ店員。この万引き犯こそ高校陸上界のスター、走(かける)。走はスピードに乗ってぐんぐん追っ手を離していく。彼の走る姿に見とれる灰二。あいつだ。俺がずっと探していたのは、あいつなんだ。とうとう見つけた!追いかけろ!そしてチームに入れるんだ!
清々しい、爽やか、そんな言葉がぴったり。
いよいよ本番当日。清瀬は走に向かってこう言います。
三浦さんの筆力はすばらしい。まさにプロの仕事。さらっと読んじゃいますが、これはすごい。
友情:★★★★★★★
興奮:★★★★★★★
胸キュン:★★
合計:16P
3.ボックス/百田尚樹
興奮度ハンパなし!鏑矢と木樽の友情も涙ものです。天才的なボクシングセンスをもつ鏑矢、勉強はできるが運動がまるでだめな木樽、この対比的な二人を中心に、友情、恋、涙、力、青春にある全てのものをてんこもりにした小説です。あまりにもりだくさんなため、これも一巻で収まらず上下巻に分かれています。ボクシング以外の格闘シーンもあります。
主人公は木樽です。恋心を抱く女の子と歩いていると、中学時代自分をいじめたやつらが前からやってきます。目をあわせないようにしますが、見つかりからかわれ殴られます。あまりに惨めな気持ちになって、心配する彼女に背を向けてその場を泣きながら去る木樽。「なぜ男らしく戦わなかったのか、たとえ負けても戦うべきだった、たとえめちゃくちゃにされても勇敢に戦うべきだった!」
このベストキッド的な展開、どうですか?続き、気になりませんか?ここから彼はボクシングに愚直に取り組み、めきめきと力をつけていきます。格闘系の話が好きなあなたにおすすめです。悩みますね。やっぱりこっちが一番か。まじめな努力型とお調子者の天才型、この二人の対立軸は『一瞬の風になれ』と似ています。
友情:★★★★★★★
興奮:★★★★★★★★
胸キュン:★★
合計:17P
そしてラストです!!!
4.一瞬の風になれ/佐藤多佳子
申し訳ございません。
各5ポイント、としておきながら、友情と興奮度で7ポイントつけてしまいました(苦笑)。まさに青春小説の王道です。陸上部、しかも人気の駅伝ではなく、100mと400mリレーの短距離種目の選手たちの物語です。100mの俊足ランナーが4人集まっても、全員の息が合わないとバトンは前に進まない、その緊張感がたまりません。努力型でまじめな主人公と、天才型でふまじめな幼馴染が力を合わせてリレーで強豪チームに立ち向かいます。
不器用ゆえに人の数倍の練習量をこなし、本気で悩みかっこ悪くなってもやりきろうとする姿に、心が熱くなります。精神の限り体力の限りでぶつかる本気の姿には、心が震えました。
友情、恋愛、家族愛・・・もりだくさんの胸キュン青春小説です。もりだくさんすぎて、3巻セットです。
友情:★★★★★★★
興奮:★★★★★★★
胸キュン:★★★★
合計:18P
以上になります。
いかがだったでしょうか?
もしこのブログで気になった作品がありましたら、手にとってみてください^_^